大分FCは今年になって前社長の経営責任を調査していた(らしいです)が、先日その結果が発表されました。以下、ソース。

【トリニータ】溝畑前社長1千万円「返還」【大分のスポーツ】- 大分合同新聞 【トリニータ】溝畑前社長1千万円「返還」【大分のスポーツ】- 大分合同新聞
OBSニュースライン:トリニータ・前社長の経営責任 OBSニュースライン:トリニータ・前社長の経営責任
大分トリニータ、前社長に報酬返還を請求 :日本経済新聞 大分トリニータ、前社長に報酬返還を請求 :日本経済新聞

 まぁ誰もコレには大きな期待はしていなかったとは思いますがね・・・それにしてもあまりにひどすぎる。
 すごく短くまとめると、「前社長は『白か黒か』と言われれば、黒です。ですが、前社長が会社への貸付金を一部放棄することをもってこの問題は解決したことにします」ってことです。ふざけんな糞野郎!

 6月中って言っていたのが、どんどん延び延びになり、FCは自ら期限を設けたことすら忘れているのでは?という疑念を抱いたため個人的に質問したら、8月中に発表するので待ってろということでした。
 それから8月に入りました。それからも待ちました。5日、10日・・・お盆を過ぎました。「おせえな・・・」自分でも8月中と言われていたことを忘れそうになるくらい。それからもひたすら待ちました。そして、ついに8月31日発表がありました・・・って「8月終わりじゃねえか!!」と一人で突っ込んだのは言うまでもありません。大分FCのことを一言で表すと、不誠実とか、隠蔽(黙って増資してJに怒られてもFCからは何のリリースもなかった等)とか非常識しか頭に浮かびませんね、もう。信じられない。

 HPを見れば誰でも分かると思いますが、明らかにスポンサーが減っています。社会の常識として、こういう所のスポンサーになろうとする企業が少ないのは当然のことです。スポンサーをお願いされる企業の側の気持ちになって考えて見れば改めて大分FCのひどさが分かると思います。今までやってきたことの積み重ねがこういう事態を招いているわけで、決して不景気が理由なのではない。
 前社長は、「顧客の声に耳をかたむけることが全て」とテレ東の某番組で豪語していました。Numberの取材には「今年はJリーグの経営の厳しさが浮き彫りになる年だと思います。この未曾有の危機、正直しんどいですけど、乗り切ってみせますよ」と答えていました。
 そういった厳しい経営状況にあることを自覚しておきながら、会議も通さずに前社長本人を含むクラブ幹部の報酬を上げまくっていたことも、今回の調査で明らかになりました。その点だけは大分FCGJと言っておきます。

今年の青いチームは

 とりあえずは開幕できることになった。でも安心はできない。「やりくり」という概念を持ってなく、泣き付けば何とかなると考えていたであろう前社長の顔が、これからも何かある度に悪夢のように頭に浮かんできてしまう気がする。
 今年はJ2での戦いが始まる。必死になってやれば中位は堅い戦力だと思う。でも3位以内に入れるとは思っていない。J2はそこまで甘くないし、軸になる選手がいてもこれだけ選手層が薄いと、故障者が出たとたんに勝てなくなるに違いない。
 1年で昇格する可能性ははっきり言ってゼロだけど、選手はプロとして一つでも上を目指す姿勢を見せてくれれば良い。それさえ強くあれば必ずスタンドは埋まる。
 逆にそれが見えなければ、強かろうが弱かろうがサポーターからの支持は得られない。

民主党政権と溝畑の最狂タッグ結成

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大分前社長、国土交通省観光庁長官へ | かぼすシュートの蹴球アラカルト | スポーツナビ+ 大分前社長、国土交通省観光庁長官へ | かぼすシュートの蹴球アラカルト | スポーツナビ+
 溝畑宏観光庁長官に・・・。前原国交相自ら面接して決めたそうだ。いったい何を考えているんだろうか。これほど国民をバカにした人事が他にあるだろうか?
 もはや溝畑宏なぜ逮捕されないのか不思議なレベルの真っ黒人間だが、逮捕されなければ何をやってもいいのだろうか?逮捕さえされなければ超絶無能経営者でも閣僚になれるのだろうか?
 官僚・溝畑宏をかねてより大絶賛していた松井孝治(移民1000万人受け入れ構想の中心人物)が今回、前原国交相に紹介したのがきっかけで、大臣自身が面接し起用を決めたそうだ。
 大分トリニータの次は、日本を崩壊させるつもりなんだろうか。
 前原、松井、溝畑の3人は出身小学校が同じ偽名長官の誕生か。62歳児のお小遣い問題も大事だが、野党はこの件について徹底追及してくれ!

J基金はサラ金のATMじゃねえぞ

 地場金融機関が2.5億のつなぎ融資決定だと??
これじゃなぜ基金を借りたのか分からない。きっと、ATMみたいに簡単に金が出てくるくらいに思っていたんだろう。
 基金からの融資分を返済するための融資・・・借金を返すために別の業者からまた借金して、借金を雪だるま式に増やしていく・・・まるで多重債務者じゃないか。
 無借金経営なんて無理だし、望んでもいない。でも、借金がないと生活もできないダメ人間(会社)にだけはなってはいけなかったはず。
 もう、この先、誰の金を借りようが、どこから融資を受けようが知らない。大分FCが迷惑をかける相手の数がどんどん増えていくだけだ。
 人の恨みを買うようなことしかしない会社の商品をどこの馬鹿が好き好んで買うだろうか?
 今回ばかりは、借りる方も借りる方だが、貸す方も貸す方だと思う。人様の金なんて屁でもないと考えているようにしか見えない奴に金は出さん、というのがあるべき姿じゃないだろうか。
 いくらアホな銀行でも、もし返済できない時は県が肩代わりするという条件でもついてなければ貸すとは思えない。県が肩代わりするとすれば、それはこれまでにないくらい莫大な税金がトリニータに投入されることを意味する。
 県はトリニータ共倒れすることを望んでいるのか!?
 サポとしては考えるのも心苦しいことだが、サポである以前にいち県民。その立場からすると、たかがひとつのサッカークラブのために県がそこまでするべきなのか、して良いものなのか・・・。大いに疑問だ。

わたくしは署名はいたしません


 この状況で署名に走ること自体どうかと思う。ただ、それ以上にやることの順序や方向がおかしいんだよ。
署名してどうなるの?どうするつもりなの?・・・・答えは見えてこない。
 署名という手段が目的化してしまっている気がする。基本的に、署名とは「集団での意思表明」でしかないと思う。
 署名活動をする・してもらう側(今回の場合はトリニータ)の主張がどう考えても正しいのにも関わらず、著しく権利を侵害されているとかならまだわかる。実際、そういうものには署名によって「集団での意思表明」に協力する人がたくさん出てくる。はっきりとした根拠があるから、過去には署名が国を動かし、新しく法律ができたり改正されたりすることに繋がったりもした。
 しかし、今回のような署名は全く意味が無い。理不尽とさえ思う。仮にたくさんの人たちが署名によって熱い意志を表明したとしても、現実問題としてトリニータには監督も含めてこれまでの戦力を維持する金がない以上、意味が無い。署名の数が何万人だろうが、何億人だろうが、同じこと。まさに「世の中、金だよ」だ。
 今回の経営問題は、過去の胸スポンサー問題などと同列に扱われがちだが、実は性質が全く違い、「例外的に」がありえるものではない。あの時は、マルハンを認めてくれるかもという希望がほんのわずかとはいえ、あったんだと思う。だから、「認める・認めない」という二つに一つという形だった。しかし今回のように、金がないものはどうしようもない。契約「する・しない」という二つに一つというのは無い、金がない以上それはありえない。「借金を返せる見込みが見えるところまで支出を抑える」という一つしかない
 署名を集めるだけのエネルギーがあるなら、それを募金を集めることに使った方がよほど良いと思う。できれば直接トリニータに納める方が良い。後援会を通すと結局は6割しかトリニータには入らない仕組みになっているから。まぁ、後援会を運営するにも金が必要だからそれは仕方の無いことだろう。
 ただし、募金するにしても、もっと詳細に経営の実態が明らかにされてからでないといけない。これくらい集めればこれくらい効果があるという、青写真というか大まかな結果が予想できる状態になってからでないと、大事な大事な金をただドブに捨てることになってしまう。それで、実際詳細が明らかになったところで、「こりゃ無理だ」となったら・・・その時はその時。「大分トリニータは無くなりました」という現実を受け入れるしかない。

「署名しかない」と考える人は、次のことを理解しているんだろうか?
★もし、Jリーグの緊急融資がなければ、現時点で「Jリーグクラブ・大分トリニータ」は無くなっていた
★6億は一度ではなく2回に分けて融資される予定だが、そのことを決定したことだけでも、大きな意味があった。(そのおかげでトリニータが一応今も存在できている。これからもサポートしようと思う人がいて、署名だの募金だの言えるのも融資決定のおかげ
★融資に使われる基金は、色々なJクラブが汗水たらして働いて稼いだお金の一部を出しあって、もしもの時(何らかの理由でいくつかの試合が開催できない恐れが出たとき)のために備えていたもの。それは長年積み上げられて10億円ほどになり、その6割を大分が使う
本当に分かってるんだろうか・・・。分かっていたらあんな方向に走らないと思うんだが。

 そして、これだけは声を大にして言いたい。
 税金を長年滞納しながら、裏では人から大金を借りて高級外車を乗り回すことを今後も続けさせる気には、人としてなれない
本人たちにその気はないかもしれないが、この状況での署名とはそういうことになる。

 ちょうどいいタイミングで下のような事実が明らかになった。

 さらに下のような記事も。「昇格圏内に入った場合は債務超過解消が昇格条件となるので、その時は資金集めを呼びかける」らしい。
なんだソレは。それでは、再建計画なんて意味がなくなるじゃないか。

 これでも署名で何とかしようとするんだろうか・・・。本気で「効果がある」と信じ込んでいる人たちには悪いが、無駄でしかない

ポポヴィッチ退任


 ありがとう、ポポヴィッチ
 これほど短期間に大幅にサッカーの内容が変わったことは、これまでになかったと思う。2005年のシャムスカマジックに負けないくらいの変革をチームにもたらしてくれた。
 結果としては降格してしまったが、ポポヴィッチのやり方が間違っていたのではない。降格したことに関して最大の問題は、クラブが「何が何でも降格を免れたい」のか、あるいは「将来を見据えて、サッカーの形を一から構築し直したい」のか、全くはっきりしないことにあったのではないか。
 シャムスカは明らかに手詰まりだったし、仮に続投してシャムスカ自身の手によってあの連敗を止めることができていたとしても、シーズントータルでの成績は今以上に厳しいものになっていたはずだ。
 結果だけ見れば「降格」だから、「すごかった」とメディアやファンなど周りから年月が経っても賞賛されることはシャムスカほどにはないだろう。しかし、個人的にはポポヴィッチシャムスカ以上にチームに激烈な変化をもたらした人物だと思う。