ポポヴィッチ退任
ありがとう、ポポヴィッチ。
これほど短期間に大幅にサッカーの内容が変わったことは、これまでになかったと思う。2005年のシャムスカマジックに負けないくらいの変革をチームにもたらしてくれた。
結果としては降格してしまったが、ポポヴィッチのやり方が間違っていたのではない。降格したことに関して最大の問題は、クラブが「何が何でも降格を免れたい」のか、あるいは「将来を見据えて、サッカーの形を一から構築し直したい」のか、全くはっきりしないことにあったのではないか。
シャムスカは明らかに手詰まりだったし、仮に続投してシャムスカ自身の手によってあの連敗を止めることができていたとしても、シーズントータルでの成績は今以上に厳しいものになっていたはずだ。
結果だけ見れば「降格」だから、「すごかった」とメディアやファンなど周りから年月が経っても賞賛されることはシャムスカほどにはないだろう。しかし、個人的にはポポヴィッチはシャムスカ以上にチームに激烈な変化をもたらした人物だと思う。