サポカン議事録を見て

 サポカンの議事録を見た。「募金の前に、まず大分FCから情報の開示がないとダメ」という話が出ていたようだ。これには完全に同意。
 仮に募金で1億円が集まったとしても、Jからの融資分を返済できなければ来季終了時にはチームがなくなる可能性がある。
 さらに、知事が「(このままでは)1月の決算時に7〜8億円の資金不足に陥る」と話したことからも分かるように、トリニータ来季開幕すら迎えられない可能性も、まだ消えてはいない。
 今、募金したところで、全額をドブに捨てるのと同じことになるかもしれない。

 署名の話も出ていた。
 結論からいうと、署名というのは今回のようなケースには向かない。AあるいはかBなのか、五分五分かそれに極めて近い場合や、期限が差し迫っていない時にのみ、署名をすべきだと思う。トリニータの場合、再建計画が出るまでは「来季開幕を迎えられない可能性が極めて高い」と頭に入れておいた方がいい。まだ再建計画も出されていない段階で"存続のための署名"をしても何の意味もない。
 そもそも、署名を集めてもそれ自体は"存続のため"になるわけではない。

 募金にしろ署名にしろ、全ての話に関係してくるのは、12月20日までに大分FCが提出することになっている再建計画。この内容によっては、Jから「存続は不可能」と判断される可能性もある。

脱溝畑FC

事なかれ主義】-まんま大分FCじゃねえか!と思ったのでWikipediaより引用-
解決すべき問題が発生しているのにもかかわらず、それを避けたり、あるいは見て見ぬふりをしたりして、係わり合いになるのを避け、問題を放置する消極的な考え方。
平穏無事に物事が済めばよいという考え方なので、多数決などを取るときは、多数の意見に賛成することが多い。また、官僚制組織などでは、収益が上がらないなどの問題が発生しても倒産しない思いが根底にあり、問題解決による成果より、波風を立てたことによって問題解決を推進した人物が問題視され、ひいては処罰される傾向があるといわれる。その結果、問題が放置されやすいという問題点がある。

 長年の不摂生がたたって大病を患った、放っとけば余命1ケ月で死んでいたはずの人をタダで入院させた上に、「手術が成功して退院したら、働いて返せよ。返済期限は無しだ」という親分。しかも過去にこの病人は親分に何度となく反抗的な態度をとっている。それでも6億貸すという親分。溝畑社長の退任より、こっちに涙が出そうです(;ω;)
 別にトリニータのための基金でも何でもない「みんなの基金」からこれだけ拠出するわけだから、他のクラブに対しても説明しないといかんでしょう、ここは。自分のトコより先に。
 来シーズンからは溝畑宏氏は元社長(そもそも”来シーズン”があるのかどうかすら極めて怪しいが)。トリニータには関わりません。というかそうあるべき。というか・・・そう思いたい、信じたい。もちろんこれまでの全てにおいて害悪だとは言わない。しかし完全に脱却しないと建てなおすことは到底不可能。結果責任とたびたび口にしてきたのはどこの誰か?
 選手も毎回同じミスをしていれば使われなくなって、「残りたい」といくら言ったって契約延長はされないから。経営者もそういうことでいいんじゃないだろうか。関係は断ち切っていい。このタイミングで断ち切らなければ、いつ断ち切るんだと。トリニータはすでに倒産したも同然の状態なんだから。

 それなのに、たかが2億、3億の赤字だとか、これまでのトリニータによってもたらされた経済効果の方が大きいとか、「たったこれだけ」みたいなことや、Jリーグへの恨み節のようなことを書いてる方がおられるようだ・・・誰とは言わないけど。そもそもその金がありゃあ、これほどの危機にはなってないわけで。「あってはならない経営」をしていた大分がJリーグ側を恨む理由は存在しないんだけどなあ。
 経済効果なんてのは算出する方法と人次第ではあるけど、コレとそれとあれの経済効果を足してみたら日本のGDPを軽く超えましたとか、冗談じゃなしに本当によくあるし、あまり簡単に信用していいものじゃない。まして、それで今回の“罪”が軽くなるなんてそんなおかしな話はない。経済効果ってのはそれを享受する側がいて初めて経済効果なわけで、それを当事者とはいえ特定の企業の赤字や放漫経営のいいわけに使うなんてトンデモにもほどがある。
 それなりの立場にいるんだし、トリサポの大多数の意見のように思われたら嫌だな。急に金が足りなくなったわけじゃないんですよ。大分のためにこれだけ無理をしてくれている親分の顔に泥を塗るおつもりで?

6億融資は“溝畑FC”の終わりの始まり


 これは・・・鬼武様の行列の前では顔が血だらけになるまで土下座して頭下げなきゃならんな。Jリーグさまさま。何と言って感謝すればいいかわからない。ポンッと6億(まずは3.5億からだが)貸してくれる、そんなスゴイところが他にどこにある?こんなブラックリスト常連の客にゃ、いまどき闇金だって貸さないぞ。
 これから6億融資してもらっても、その先が見えないことは今までと変わりない。とりあえず、生命維持装置だけは外さなくて済んだようだ。だからこそ、完璧すぎて「こんなすげえの見たことねえ!」と言って読んだ人が涙を流して喜ぶくらい完全無欠の再建計画を早急に取りまとめないと、ダメだ。そのくらいじゃないと、返せる額じゃない。
 これまでのような経営では(もはや経営とすら呼べない代物だったことが次第に明らかになりつつあるが)、何億もらおうが、空前の好景気が何度訪れようが、絶対に赤字を出す。存在しない何億もの金を予算に組み入れるなどのバカなことをしていれば、どんなに収入があっても結局毎年それ以上の支出をして赤字になる。どうも、「身の丈なんていう言葉は嫌いだ」「財布に入っている金額より一回り大きい予算を立てる」。これが溝畑社長の経営理論らしいから。リスクを全くと言っていいほど考えていない。
 溝畑社長続投という報道はあるが、これはおそらくこれまでの経営実態を洗いざらい明らかにするための措置で、実質的な経営者はJリーグから派遣される熊地氏にとって代わるだろう。社長職もじきに交代するはずだ。
 溝畑FCの終焉は、もうすぐそこまで来ていると信じたい。

借金バンザイ!―税理士は教えてくれない!「自転車操業」の極意

借金バンザイ!―税理士は教えてくれない!「自転車操業」の極意

まさかこんなの読んでたんじゃないだろうな!?

「恵まれた家庭に育ったので…」


鳩山首相「恵まれた家庭に育ったので…」と資産報告漏れを反省
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091111/plc0911111951014-n1.htm
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1336482.html痛いニュース
 国民を見下しすぎだろ・・・これを素で言ってのけてしまうから困る。恵まれて育ったせいで資産報告もできなくなってしまうのなら、税金の無駄遣いなんて到底無くせるわけがない。こんな政権のために選挙で投じられた大量の票こそ、1票の無駄遣いだったというわけか・・・。
 これがギャグならウケるから良いんだが、そうではないからねえ。
 麻生太郎のバー通いを叩きまくってたテレビは知らんぷり。最近のテレビの政治関係の報道は、まるで戦時中の新聞みたいになっている。
 その金あったら水戸ちゃんが何個作れるんだか・・・。

「変われない」「変わる気がない」以上、根本的な問題は解決できない

Jリーグ「公式試合安定開催基金」借入申請について ㈱大分フットボールクラブ 代表取締役 溝畑宏のコメント
ゼロからスタートし、親会社もなく、責任企業もない地方クラブとして、皆様のご支援の下、活動を行ってきておりますが、他のJ1クラブに比べ経営基盤は弱く
 ・・・冒頭からこの調子では先が思いやられる。他に比べて大分の経営基盤が弱いと言っているが、それなら山形はどうなる?毎年J2から上がってくるクラブは結構そういうところが多いんだが?言い訳にもならない。
 こういうことを言ってしまっては、その後にいくらもっともらしい言葉を並べても意味は無い。
 結局のところ、不景気だろうが好景気だろうが、大分FCが「変われない」「変わる気がない」以上、事態は好転しないだろうし、その兆しすら見えてこない。期待するだけ無駄
 根本的な問題が経済状況ではないことは大分サポーターの方なら察しているところだと思う。